アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎とは、風邪をひいたわけでも無いのに鼻がむずむずし、鼻水、鼻づまり、くしゃみ等の諸症状が起こり状態を言います。症状が悪化すると頭痛・頭重・微熱が出てだるくなったり、ノドの痛み、集中力の低下、不眠症などになる事もあります。
一年のうち、一時期だけ症状が出るタイプを季節性アレルギー性鼻炎といい、年間を通して出るものを通年生アレルギー性鼻炎と言います。
原因として、花粉(スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ)、カビ、ペットの毛、ハウスダスト、排気ガス、レーザープリンター、化粧品、ヘアカラーリング剤などがあります。
~レーザープリンターの害~ オフィスで働く方要チェック
職場に行くと鼻水、鼻づまりが酷いという方いませんか?そんな方は、一度職場の空気環境とレーザープリンターをチェックしてみてください。 実はレーザープリンターのトナーが呼吸器にとっても良くありません。一番の解決法は空気清浄機を置く事ですが、会社の予算の関係などで置けない所も多いかと思います。その場合はせめてマスクで自己防衛してあげてください。
職場でなくても、「●●に行くと鼻水・鼻づまりを起こす」という方、空気の環境をチェックしてみてくださいね!
特に「地方に行くと平気だけど、都内にいると鼻が変」という方は排気ガスの影響を受けている可能性があります。是非自宅に空気清浄機設置をご一考ください。
~薬物療法~
最も一般的に行われている方法です。抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬(ヒスタミン等の化学物質の遊離を抑制する薬)、ステロイド点鼻薬等が主に使用されます。抗ヒスタミン薬は速効性が有りくしゃみ、鼻水に効果がありますが、眠気、口渇等の副作用があります。抗アレルギー薬はやや遅効性でくしゃみ、鼻水に加えて鼻づまりにも効果があり、副作用は比較的少なくなっています。ステロイド点鼻薬は効果発現がやや早く、鼻づまりにも有効で全身的な副作用はほとんどありません。これらの薬を症状に応じて使い分けているのが現状です。
一般にステロイドはお勧め出来ませんが、症状がよっぽど酷い時に短期間使うのはいたしかた無い事かもしれません。
~東洋医学~
鍼灸及び漢方はアレルギー性鼻炎にもお勧めです。東洋医学では見立てによってアレルギー性鼻炎の治療は変わります。
東洋医学では「鼻=肺」と考えます。一般的には肺が冷えているので鼻の症状が出てくる事が多いのです。その肺が冷えるさらなる原因が「胃腸の冷え」、さらにその元は「身体にかかったストレスから食べ過ぎてしまった甘い物」という事もあります。
ストレス→甘い物の過食(甘い物は身体を冷やす)→胃腸が冷える→肺が冷える
という流れになる事もあります。個々人によって鍼灸治療はオーダーメードです。鼻炎だからと言って鼻だけを診る訳ではなく、全身を診て治療していくのが東洋医学の面白い所です。
使うツボは、肺を温める、水の流れを良くするツボだけでなく、胃腸の冷えやストレスに効果的なツボなど多岐に渡ります。
東洋医学では原因を考えつつ全身を診るという醍醐味があります。ある箇所の症状が、身体からのSOSのサインかもしれません。全身の改善を考えていきましょう!
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