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アトピー 火傷 痔 特効薬の紫雲膏(しうんこう)

漢方薬は飲み薬が有名ですが、塗り薬もあります。市販薬などで有名なのは「紫雲膏」と「太乙膏(たいつこう)」です。
私が特に愛用しているのは「紫雲膏」。寝る前など最低1日1回は使うようにしていますが、肌の潤いもアップし大変調子が良いです。処方した患者様からは「化粧水+紫雲膏しか使わなくなった」、「3万円の美容液を使わなくて良くなった」などと効果を実感される方も多数いらっしゃいます。
原材料は少し前から流行っている「紫根」など。そのため薬も紫~赤い色をしています。
食べられる物しか使っていないので、口内炎などの治療目的で口の中へ直接塗布できます。紫雲膏は市販品もありますが、私の常用品は漢方の先生による特製品。先生の自家農園による厳選した材料と調合で、品質も効果もピカイチです。市販品を使った事のある方は効果の違いに驚かれると思います。

以下は患者様からの感想です。
●美容液変わりに使っていたらお肌の調子がとても良い。

●火傷をした時に塗ったら、一晩で痛みが治まり痕も残らなかった。
 (※皮膚科医が通常「痕になる」と言われた火傷が治る症例も多くあります)

●おでき様の物に使っていたらすぐに取れてしまった。

●唇のカサカサに使っていたら乾燥しなくなった。

●使い続けていたらニキビ跡が薄くなってきた。





紫雲膏 (しうんこう)

カサカサのアトピー性湿疹、痔とやけどの特効薬 ~紫雲膏~

濃い赤紫色でゴマ油の臭いが強いべっとりとした「紫雲膏」。江戸時代の名医「華岡青洲」創案の軟膏で、明時代の医学書「外科正宗(著者:陳実功)」に収載され、今日まで受け継がれてきた外用の漢方薬の代表的なものです。
紫根を煮えたゴマ油に入れたときに、雲が湧き出るように紫の色が出てくることから「紫雲膏」と命名されたそうです。また、別名を「潤肌膏」ともいい、保湿、消炎効果にすぐれた軟膏です。

★紫雲膏の処方は以下の通りです。
トウキ(当帰) 保湿・消炎・末梢循環改善・抗真菌
シコン(紫根) 肉芽(傷を治すためにできる新しい組織)形成促進・消炎・創傷治癒促進
ゴ マ 油
ミツロウ(蜜蝋)
トンシ(豚脂)解毒・鎮痛・保湿・皮膚柔軟・経皮吸収促進・肉芽形成促進・上皮化促進・製剤性状安定

当帰・紫根の働きによって、消炎・鎮痛・肉芽(傷を治すためにできる新しい組織)形成作用があり、ゴマ油・紫根には皮膚保護作用があります。


★紫雲膏の適応症状
紫雲膏は「患部が乾燥し、肉芽形成が遅れているもの」で、「化膿が顕著でない、分泌物が多くない、深い傷ではない、患部の乾燥・疼痛を伴う、増殖性、貧血性、肉芽形成不足の皮膚疾患や外傷」、及び「皮膚乾燥・肌荒れ」に使用されます。


☆ アトピー性皮膚炎に伴う皮膚疾患
皮膚の発赤は無いか軽度で、乾燥してつやがなく、時に皮膚の萎縮が見られるもの

☆ 火傷
創傷直後のものや水疱が潰れて痛んだり、しばらくしてから乾燥し、引きつれるようなもの


☆ 痔・脱肛
切れ痔・痔ろう・痔核の出血、及び肛門の裂傷

☆ にきび
初期のものや、爪などでつぶして出血するなど傷になってしまったもの

☆ あせも・かぶれ
皮膚が乾燥してカサカサしているもの

☆ 口内炎・口角炎
食べられる原材料しか使っていないので、口の中にも使えます。

☆ その他の適応
ひび、あかぎれ、しもやけ、イボ、外傷(切り傷、擦り傷、打撲傷)、ひょうそ(かたいできもの)、肥厚性瘢痕(ケロイド)、掌蹠膿疱症、白癜風(白なまず、色素が抜ける疾患)、白癬症(水虫、カサカサタイプ)、脱毛症など

★塗り方のポイント

☆患部に塗布するとべとつき感が強いのですが、薄く塗れば1時間ほどでべたつきがなくなります。
☆ 衣服に付着すると色が落ちないので、患部にガーゼなどを用いるといいでしょう。
☆火傷した直後に塗る場合は、必ず冷水で十分に冷やして熱を取ってから塗ってください。熱が取れないうちに軟膏を塗ると、熱の発散が妨げられ、逆に深い部分にまで火傷が広がってしまう可能性があります。
☆ 痔に使う場合は、必ず患部を清潔にしてから塗ってください。


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