膝痛
鍼灸適応症の膝痛種類と原因
膝の痛みには、変形性膝関節症、半月板損傷、靱帯損傷、化膿性関節炎、二次性変形性膝関節症、慢性関節リウマチなどがあります。鍼灸は「痛み」や「動きづらい」など諸症状に対応できますが、病院での検査がまず必要です。必要に応じて手術が必要なケースもあります。また加齢や体重の増加により起きている例も多く、問題を明確にしていく事が大事です。
中年以降の膝の痛みは、「変形性膝関節症」が多くみられます。これは膝関節の変形や腰から膝までの筋肉・靭帯等の血液循環不良等からくる痛みにはじまり、膝のO脚化、水が溜まる等で痛みが強まって、歩くことが困難になるまで悪化します。中年以上の女性に多く、特に体重の急増後や更年期に発症します。そのほか、足腰が弱った高齢者の膝痛も、同病が原因となっているケースが多いようです。
~膝痛の症状~
痛みが最も私たちを悩ませます。特に階段を下りる時の痛みが特徴的。更に症状が進むと歩行困難となる事があり、圧痛は関節の内側にあることが多いです。
膝の可動域制限も問題です。骨破壊や水が溜まった状態、また太るなどすると、足がO脚に変形し、歩く時に膝がぐらついたり、正しく動かせなくなり、正座も出来なくなります。
市販のグルコサミンとコンドロイチンは有効です。最初は指定の量を飲み、症状が軽減してきた所で適当に減らしていくのがお勧めです。
~膝痛の鍼灸治療~
膝痛は鍼灸治療の最も得意な分野の一つですが、先に述べた様に病院での検査がとても重要です。
当治療院では膝痛の治療を基本的に次のようなアプローチで行います。
まず、どこの経絡(気の流れ道)が滞っているかを様々な方法で判断し、その気を通す治療を致します。
過去の臨床で知られているツボ(腰痛のツボ)に針を施したり、流れの悪くなっている経絡のツボに鍼をしたり、火針(火で温めた鍼をツボに当てる)や刺絡(?血 おけつ と言われる古くなって流れの悪くなった血の総称)を取る治療など、特殊な治療も組み合わせて治療をしていきます。
緊張している患部の血行改善をし、筋肉を緩め、患部の炎症を押さえ、神経への圧迫を緩めた結果、痛み、コリ、しびれの諸症状の寛解を目指します。
当院の特徴として、膝痛だけでなく、手足を中心に全身を治療します。膝に直接鍼をしなくても驚く程の効果を出す事が出来ます。
その他、一見直接的な原因になっていない病状や諸症状も、鍼灸で改善していきます。
膝痛の根本の原因となっているケースがままあるからです。
例)良く眠れなければ、良く眠れる様にして、便通の改善の為の治療をする等。
鍼灸以外ではビタミンB12、ビタミンCとカルシウムを取っていると早く治る事が過去の症例でわかっています。姿勢や身体の使い方の癖が、現在の状況に悪影響を与えている事もあります。合わせて運動療法などもお伝え致します。
病院で「経過を見ましょう」と言われたり、薬を出されたりした時、(服用している間、一時的に痛みを止める薬はありますが、治す(=完治)薬はありません。)治療をするのには手術しかありませんと言われた時には、鍼灸治療を試してみる価値があると思います。
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